あの世の世界が分かってしまえばこの世に生まれた理由が分かる
あの世は空の世界、想念の世界、実態のない世界全てが思い通りの世界です。そのような世界では苦労も無ければ不幸もない全てが完璧な世界です。この世の現実を作り出す元の世界です。ですから刺激がありません。退屈な世界ともいえます。私達がこの世に生まれてきた大きな目的の一つが苦を味わうことにあります。思い通りから思い通りにいかない世界ですからまさしく苦です。幸福を味わうために生まれてきたと思っていたら大間違いです。基本は苦です。思い通りにいかないことを味わいつくしに来ているのです。お釈迦様は悟ったときにこれに気付き、解脱、つまり輪廻転生を脱出せよと説きました。
思い通りにいかないことは絶対条件であるからそこには執着しない
全てが思い通りにいかに世界から全てが思い通りにいかない世界に生まれてきたわけだから「思い通りにいかないこと」「苦」だけを感じれば良いのかといえばそうではありません。この思い通りにいかない、変幻自在の世の中でいかに苦を味わいながらやがてこの宇宙のメカニズムに気付き、再びワンネスの境地に行き着くかを味わうことが最終目標です。ですから「苦」からスタートしつつも幸福を目指して良いのです。ただしあまりに早期に全てを思い通りにしようとしても上手くいかないのは当然でそれはこのゲームの特徴だからです。
曼荼羅は気付きの深さによってこの世が徐々に極楽に移ることを示している
曼荼羅はこの世の成り立ちを分かりやすく表現した絵図です。曼荼羅では餓鬼界や菩薩界、修羅界、鬼畜界など、、、階層を設けて人間の階級を示しています。これはまさに気付きの深さです。思考が分離意識、不足意識の塊であれば人間は奪い合いの世界になります。与え合うことで豊かになることが理解出来ればこの世は良い人ばかりになります。人間の気付きの深さによってこの世は変幻自在に変わっていく、それを仏教では曼荼羅で表します。