悟った人が、目覚めた人が最初に知ることは「そもそも生きていなかった」ということ
一瞥体験をした方が最初に気付くこと、、それは生きていると思い込んでいた自分自身は実は生きていなかった、ということです。目に見えるこの現実は脳が写し出すイリュージョンであることを分かってしまった覚者は生死をさ迷っていた死の淵から気付きます、「そもそも生きていなかった」ということを。苦しみながらなんとか生きていたとずっと思っていたのに、生きていると勘違いさせられていたということに気付くわけです。なんのことはない空(ワンネス)が自分を使って現象世界を作り出し遊んでいただけなのです。にもかかわらず我々はどうしたらこの現実をサバイブ出来るかについて一日中思いを馳せます。そもそも生まれていないし、生きてもいないのにです。こんな滑稽なコントはあるでしょうか。吉本新喜劇以上のズッコケ劇場です。
そもそも生きていないならば何を一体恐れるのか?
このゲームにおいて恐れは重要な役割を担います。それはこのゲームの登場人物は死を恐れるから自殺しないでこのゲームを全うしてくれるからです。脳が作りだす痛覚をなくしてしまったら恐らく人間は次々と自殺するでしょう。死ぬことが怖いから、死ぬことが痛いから死なないでこのゲームを全うしてくれるわけです。
死ぬのが怖いから一生懸命体験を積んでくれる
空、ワンネスがこの世を作り出したのは空がワンネスが完璧であることを体験して思い出すためのゲームですから登場人物であるあなたが恐れるがゆえに多くの体験を積んでくれることは理想的です。死を恐れるからこそ外に出て狩をしたり農作業をしたり、働いたり、仲間を作ったり、結婚したりと様々な人間活動を体験してくれるわけです。そして欲が欲を呼び最終的には自己実現、自己超越といった高度な欲を満たすためにさらに人間活動を積みます。この過程で実は死の恐怖は邪魔になっていきます。死を恐れて必死に人間活動を行う過程から次は死を恐れないほうが行動が加速する境地、ステージに移るのです。これも空、ワンネスの狙い通りです。
恐れ | 死への恐怖 | 人間らしく生きていけるかの恐怖 |
ワンネスの狙い | 人は死を恐れて必死に学び働くことで体験を積んでくれる | 人は充実して生きる、周囲に恥じない生き方をするために必死に体験を積み生きてくれる |
衣食住が足りて行動が鈍ったらこのゲームは価値を失う
ワンネスがワンネスの偉大さを再確認するためのゲームにおいて衣食住が足りて満足してしまう登場人物はゲームを堪能する機会を失いますから次から次へと欲が溢れてきます。衣食住が足りれば次は仲間を作り(所属の欲求)、社会的評価を欲し(承認の欲求)、自身が楽しいことで世の中の役に立ちたがり(自己実現)、自分を忘れて世の中の役に立ちたがる(自己超越)と次から次へと完璧に階段が用意されています。全てはワンネス、空の策略、狙い通り、次から次へと体験の欲求を企てワンネスの境地に誘います。
欲の昇華 | 第一 | 第二 | 第三 | 第四 | 第五 |
マズローの欲求五段階 | 生理的欲求 | 安全の欲求 | 所属の欲求 | 承認の欲求 | 自己実現 |