魂と大いなる全て、ワンネスの違い
算命学では魂という概念があり、この魂は日干(甲、乙、、)で表現されまます。ではこの魂と大いなる一つ、ワンネス、サムシンググレートの違いは何なんでしょうか。魂はワンネスの一部です、ワンネスをバラバラにしたものです。ワンネスとは宇宙全てのことであり見えるもの全てとなります。ビッグバンが弾けて宇宙空間(十干)が生まれたわけですがこの空間(十干)とそこに散りばまれた物質(十二支)を全て集めたものがワンネスです。私たちが見ることができるワンネスはビッグバンで分裂したチリ(パーツ)でしかありません。そしてこのチリ(パーツ)の一つ一つに存在する意識こそ魂(ソウル)といわれるものです。
ワンネスとは魂の集合体のことであり、魂は分離したワンネスなのです。
※干支(空間を表す十干と物質、時間を表す十二支でこの宇宙を表す)
宇宙 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 |
子 | 甲子 | (乙子) | 丙子 | (丁子) | 戊子 | (己子) | 庚子 | (辛子) |
丑 | (甲丑) | 乙丑 | (丙丑) | 丁丑 | (戊丑) | 己丑 | (庚丑) | 辛丑 |
寅 | 甲寅 | (乙寅) | 丙寅 | (丁寅) | 戊寅 | (己寅) | 庚寅 | (辛寅) |
卯 | (甲卯) | 乙卯 | (丙卯) | 丁卯 | (戊卯) | 己卯 | (庚卯) | 辛卯 |
※横列が空間、縦列がそこに収まる物質を表す。ここに魂(意識)が存在する。
※十干には+と-があり、地支にも+と-がある。この世は+なので(あの世は-)掛け合わせて+の干支のみこの世に存在する。掛け合わせて-になる(干支)はこの世には存在しない。掛け合わせて+(現実)になる組み合わせのみ。
魂はワンネスからなぜ分離したのか?
ではなぜワンネスはビッグバン(爆発)を起こし魂(パーツ)となったのでしょうか。ワンネスは完全体です。完全体ゆえに完全であることを実感できません。完全であるゆえに不完全な状態が分からないのです。完全を目指すことも完全を羨ましがることも完全を外から眺めることもできないのです。完全ゆえに完全の素晴らしさを認識できません。そこで完全体は一旦不完全体になることで不完全な状態を先ずは体験しようとしました。そして不完全な状態から完全を目指し再び完全に戻ることで完全を味わおうとしたわけです。不完全から完全を体験すれば完全の素晴らしさ、完全の安心感、完全の恍惚感を再び思い出すことが出来ると考えたのです。
※算命学では不完全な状態、パーツの状態を自分の宇宙空間(命式)に所有することでそれぞれのパーツに摩擦(関係)を作り欲を発生させ(陽占)羨ましい(土)、取り込みたい(水)、守りたい(木)、生みだしたい(火)攻撃したい(金)という五大欲求が成立したとする。
※斎藤工さんが所有する分離した宇宙(このエネルギーが欲を作る)この欲は集合体(ワンネス)の状態では生まれない。分離したからこそ欲が生まれる。斎藤工さんの欲は陽占で占う。
陰占(斎藤工さんが所有する分離した宇宙)
日干支 | 月干支 | 年干支 |
壬 | 丙 | 辛 |
申 | 申 | 酉 |
庚 | 庚 | 辛 |
戊 | 戊 | 辛 |
壬 | 壬 | |
庚 | 庚 |
⇓分離した宇宙が欲を作る(羨ましい、、など)⇓
陽占(斎藤工さんの分離した宇宙が作りだしたの欲)
玉堂星(取り込みたい) | ||
龍高星(取り込みたい) | 龍高星(取り込みたい) | 玉堂星(取り込みたい) |
禄存星(奪いたい) |
※斎藤工さんが所有する欲求⇒セクシー俳優が誕生する
そう簡単に完全体(ワンネス)に戻れてしまっては感動は薄れる
ビッグバンで弾けたチリ(パーツ)が簡単にもとの状態<完全体>に戻れてしまっては感動は薄れます。一瞬で集合体に戻れてしまったらビッグバンで派手に分離した手間が水の泡です。無駄骨、徒労に終わります。そこでワンネスは<完全体>にそう簡単に戻れないようにワザワザあらゆる仕掛け、トリックをしかけたわけです。巧妙に意地汚く仕掛けを作りました。例えば人間のケースですと魂が他の魂とは違う存在である、自分であるという分離意識です。自我です。この自我があるために自分が全体の一部であることを忘れることができるのです。この自我がなければ簡単にワンネスに戻ってしまいます。強烈な自我が魂を魂たらしめているわけです。自我こそこの分離世界を楽しむ(苦しむ)ための最重要要素なのです。
※近年ノンデュアリティ―という考え方がスピリチュアルに関心が強い方の間で流行っています。ノンデュアリティ―とは二元(陰陽)の世界ではなく一元の世界のことです。(この世は実は二元ではなく一元であるという考え、これに気付けば一元の世界を生きることができると考える。)ですがこれは間違っています。ワンネスは一元の世界に飽き飽きしわざわざビッグバンを起こし二元性(陰陽)世界、面倒くさい世界を作ったにも関わらずなぜ意識一つで一元の世界に戻れるのでしょうか。簡単に戻れるならそもそも手間をかけて用意周到にビッグバンを起こしません。
算命学はこの強烈な自我(分離意識)を一旦受け入れる
算命学ではこの強烈な自我、ワンネスと魂を別な状態に維持できている大切な要素を肯定します。自分が自分であるという嘘(錯覚)を一旦受け入れるのです。この宇宙空間のチリ(パーツ)であることに誇りを持たせます。チリがチリであることを意識することに振り切れることでチリ(パーツ)を全うさせる、完全燃焼させるのです。どのようなチリとして生まれてきたのかに徹底的にフォーカスし、チリを味わいつくすことで綺麗に燃えて灰になる(ワンネスに戻る)ことを目標にします。樹木が木材(パーツ)になり最終的に薪木になって完全燃焼し世の中の役に立つように、肉体を纏った魂である人間(パーツ)もそれぞれ人間(パーツ)としてその役割を全うすることで綺麗に燃えて灰になる(ワンネスに戻る)ことを目標にします。強烈な自我があるからこそ死んでワンネス(灰になる)に戻った時の感動も大きいのです。自我を極限まで味わい尽くし自我と無我の振り幅を楽しむことこそワンネスが分離した醍醐味と考えます。
算命学鑑定は肉体を纏った魂である人間(パーツ)が人間(パーツ)としてどのように完全燃焼して灰になるか(ワンネスに戻る)を見つけるお手伝いです。