押さえ込んだ本心、本音の感情がコップから溢れて他者批判になる
芸能人バッシングは簡単でノーリスクなストレス発散です。大勢で芸能人バッシングをすれば芸能人を支えるスポンサーがその行動をキャッチしてその人を即降板、ペナルティーとなり「やってやった感」も得やすいものです。ワイドショーが誕生してからこの芸能人バッシングがない日はなくそしてこれからもありません。それは多くの方が日常生活の中で日々押さえ込んでいる本心、本音がコップから溢れ出しそれが他者批判になっているからです。
自身の感情を幼少期から抑え込む癖がついた人々はその感情がダダ漏れしていることにも気づかない
常識、世間体のもとに我々は幼い頃からこれをやってはダメ、あれをやってもダメ、と拘束を受けてきました。大人になるのだからそれは当然という集団意識の中で感情を押さえつけることは当然のこと、いち早くそれを覚えることこそが大人であると理解さえしてきました。ですがこの集団意識、集団ルールを守ったから幸福になれるという保証はどこにもなくこれはただの処世術です。正義と呼ばれるルールを厳格に守れば守るほどに自身の本心、本音は押さえつけられその感情は確実にコップに溜められていきます。そしてこのコップに溜まった感情がコップから溢れた時に人は他者へのバッシング中毒者になるのです。
バッシングが自分自身に向けられると自己卑下、自傷行為になる
芸能人という接点のない人間へのバッシングで済むならばまだ問題は浅いかもしれません。ですがこのバッシングが自分自身や身内に行きますと自己卑下、自傷行為、家庭内暴力、DVなどに繋がっていきます。そしてすでにコップにはいっぱいの感情が溜まりに溜まっていますから時にそれを反省しても全く意味がないのです、次の日になればまたそのコップに感情が溜まりそれが溢れ他者批判、自己批判が繰り返されます。
機能不全
エックハルト トールは人間のこの状態を機能不全と呼びました。本来の自分自身を忘れたために機能不全を起こし人は神経症的に生き続けると。どれだけ多くの人々が本音、本心を抑え続けて生きているかが伺えます。そもそも人間は幸福に生きる権利を持っています、ただ食べるために生きているわけではありません。食べるために架空のルールを厳格に守り、それによって自分自身の気持ちに嘘をつき、その感情が抑えきれないまでに溜まり攻撃的になり、お互いにお互いの首を絞め合っています。この負のスパイラルから抜け出すためには先ずは勇気を持って架空のルールを破ることです、正しいとされる常識を無視して幸福になることに専念することです。自分自身の本心、本音に耳を傾け、無視せずコップに溜めないことです。