<楽しい>という感覚はワンネスの意に沿った時に生まれる
子供の行動には目的がありません。子供はやりたいことをやる、ただそれだけです。頭で考えて損得では動きません。損得で動き始めるとつまらなくなります。子供は損得という概念がまだ発達していないのでただ漠然とこうしたい、これをやってみたいという感覚で動きますから楽しいという感覚をもてるのです。この感覚こそ魂がワンネスの意に沿った行動です。
ですが大人になりますとこの現実に一旦振り切れる(現実では損得を考えなくては生きていけない)のであるがままに楽しいという行動に蓋がされるます。損得の世界にどっぷりつからなくてはなりません。これはこの陰陽分離の世界、二元性の世界では至極当然のこと、漠然と楽しいことをしているだけでは食べていけないのです。損得で生きること身体を維持するために我慢する、利害関係で動くことはこの世では正しい行動なのです。
この身体を維持する、食べるために我慢することはこの世では正しい行動です。それをするためにワンネスは分離の世界を作り不自由を味わうためにこの世に降り立ちました。その環境の中で生き伸びるために損得で生きる(算命学では横軸の主星を使っていきる)ことは正しい行動なのです。
ここで問題がでてきます。ワンネスの本当の目的がただこの身体の扱いを上手にこなすことならばそれで解決します。ところが実際には完璧な存在であるワンネスにはただ身体を維持する、食べていればOKという感覚はありません。ワンネスが求めることはずばり経験のみです。食べることを経験した魂(ワンネス)はよりワンネスの状態に近い形でこの二元性の世界で経験を積むことを求めるのです。そしてそれを実行に移した時に楽しいという感覚が生まれます。楽しいはワンネスと共鳴したときの感覚です。
<楽しくない>という感覚はワンネスの意に背いたときに生まれる
楽しいという感覚はワンネスの意に沿ったときに生まれます。これを経験したい、あれも経験したいという感覚はワンネスの感覚です。そして実際にそれを経験すると楽しいという感覚がさらに生まれます。
逆にワンネスの意に背いた行動をすると楽しくないという感覚が生まれるのです。損得勘定のみで行動する(もしくは行動しない)とつまらないという感覚を覚えます。お金を得るという行動は身体を維持するという点で陰陽分離の世界では正しい行動です。ですがワンネスがビッグバンを起こしこの宇宙を作った目的は不完全な状態(肉体を纏った魂)としてあらゆる経験(完全に近づく)をすることですから<食べる>というのは最終目的ではないのです。<食べる>という経験だけでは次第に不完全なワンネス(人間)は退屈します。自分の中のワンネスが退屈したときつまらないという感情が湧きあがります。そしてその行動を辞めたくなります。それでも本人の中の自我が損得勘定を優先しそのつまらない行動を辞めようとしない時、自分の中のワンネスは全く予想もしない形で現状を打ち壊そうとするわけです。それが例えば酒を浴びように飲んで捕まる、痴漢をして捕まる、上司に立て付いて会社にいれなくなる、奥さんと大喧嘩して離婚する、万引きをして捕まるなどです。現状を維持できなくなるような衝動行動を起こすことで自分の中のワンネスはワンネスの意に沿った行動を起こしやすい環境に作りかえます。
算命学でいう天中殺とはまさにワンネスの意(エネルギー)が入ってくる時期
天中殺は何もかもやってはいけない時期、スタートしてはいけない時期と言われていますが厳密には違います。この時期は時間があって(十二支はある)、空間がない(十干がない)状態です。時間のみです、空間というエネルギーの制限がない状態です。そのため宇宙の気、エネルギーが入ってくる状態です。まさにワンネスの意と繋がりやすくなっているのです。そのためこの状態で始めたことは、天中殺が終わると同時に継続できなくなる可能性があるのです。例えば嫌々続けていた会社に通っていた場合、天中殺に入り空間というガードが外れワンネスの意が入ってくることで(つまらない)という感情が込み上げてきます、続けていられないほどに退屈感が増します。結果辞めることが出来るのです。損得勘定のみで行動していた(この世では悪いわけではない)自我はこの時期、ワンネスのエネルギーが入ってくることで壊れやすくなるのです。天中殺は本当の自分(自我によって抑圧されていた)に戻りやすい時期でもあるのです。
天中殺では損得勘定を優先する自我とただあらゆる経験をしたいというワンネスのパワーバランスが崩れる時期なのです。あまりに自我を優先し過ぎていますとワンネスの意志が入ってくることで今までとっていた行動(会社に勤めるなど)が出来なくなります。
占いなど算命学鑑定を希望する方が多いのがまさにこの天中殺の時期です。その方の天中殺の時期はあらゆることが上手くいかなくなります。自分(自我)であって自分じゃない(ワンネスが入る)状態ですから行動がぶれます、会社や家族からも不振に思われます。損得勘定を優先してきた自分も自分の行動を信用出来なくなります。結果悩むということになります。ですが大いなる一つ(ワンネス)からすればそれはよりワンネスの意に沿う(ただ不完全を体験したい)行動をとっているだけ、生まれてきた目的を純粋に遂行しているだけなのです。
私たち鑑定師はその方のお悩みを聞くことで(多くの場合は天中殺中)その悩みが自我を維持するための悩みなのか、よりワンネスの意に沿った行動をとろうとするための悩みなのかを考慮します。損得勘定のみで考えた行動はいずれ退屈になり何かしらの形で自ら壊そうとしますから天中殺の時期にリセットすることも重要なことなのです。ですがこれをあまりに大胆にやりすぎますと天中殺が終わった後にその行動を維持できなくなります。そのバランスを見極めることが重要になります。
まとめ
ワンネスの感覚、楽しいという体験のみを追求しても食べていけないのがこの世の中のルールです。かといって損得勘定のみを追求するだけの人生では退屈になっていまいます。上手くバランスをとって生きていければ問題ないのですがこれが実は最も難しいテーマになります。そのバランスを強制的に自動リセット装置のごとく調節してくれるのが実は多くの方が恐れる天中殺なのです。天中殺を恐れるのではなく自分の人生が間違った方向に行っているのならばワンネスのエネルギーの影響で引き戻されると考えると上手くいきます。頭で考える良い生き方、正しい生き方はワンネス(天中殺)には通用しません。