うつ病は避けたい人生をやり続けた結果もう避けきれなくなって思考がオーバーワークし起こる
うつ病になる方は頭が良い、素直、優秀である、、これらは本当の話です。両親が求める子供の理想像に対し全く応えることができない子供はやがて両親に良い意味で諦められて解放されます。ところが頭が良く、素直で、賢い子はその理想の役を実力があるがゆえに叶えてあげることができるのです。期待通りの役を演じます。そして期待通りの演技のまま社会人となり結婚し子供も作り家庭を形成します。両親から期待された役のまま親にまでなれてしまうのです。ところがあくまでこれは役ですから疲れないわけがないのです。演技をし続ける人生は疲れます。一息いれたいにも関わらず会社でも家庭でも子供の前ですらその演技を続けなくてはならない、、、やがて人は鬱状態になります。思考がオーバーワークしダウンするわけです。
克服する方法は簡単、病気になって全てを失った時にそれほど不幸でないことを気付くこと
克服する方法は簡単です。それは病気になって全てを失い、両親が考える幸せな形が崩壊し、不幸のどん底に落ちた時、実はその不幸のどん底とされる場所が意外と居心地が悪くないということを知ることです。これは本当に面白いことですが正社員に拘る人は一度フリーターになると気付きます。確かに収入は減るが自由が莫大に増え、責任が一気に減り、休みも自由にとれ、人間関係のしがらみもない今の状態はそれほど悪くないと。つまり両親が不幸と断言していた状態に陥っても実際はそれほど不幸でないことを知ってしまうのです。ここで人は両親の考えを、両親の考えを良しとしてきた自分自身の思考を疑い始めます。なんだ全て嘘だったんだと気付くのです。両親、学校、社会、マスコミが唱えてきた不幸な状態が実はそれほど不幸ではない、、、、これがターニングポイントになります。
不幸になることに怯え鬱状態になったのに、不幸だとされる状態になってみたら実はそうでもない
人生のどん底を味わった人間が強いというのは有名な話ですがなぜ強いのか??それはどん底と思っていた状態に実際になってみたら実はその状態がそれほどどん底でなかったということに気付くからです。両親、学校、マスコミ総出で自分を騙していたことに気付いてしまうのです。<やられた!!!!>という気付きを得ます。そして人間は誰も信用しなくなり今度は自分の感覚だけを頼りに生きるようになるのです。これが人生のどん底を味わった人間が強くなる本当の理由です。全て嘘だったと気付く悟りです。
カルマが強ければ強いほどに両親の思考に囚われる
カルマが強ければ強いほどに両親の思考に囚われます。両親の思考、価値観に学校の教えが加わり、さらにマスコミの情報、会社の同僚や先輩の情報で嘘は固められていきます。この嘘は見抜けない、、、自身が両親の教育で既にある程度地固めがされてますからそこからの情報は全てそれを裏打ちするような情報しか脳が入手しなくなるからです。こうして強烈な分別が形成されていきます。そして重要なことは、この流れ、この環境、この親を選んだのは自分自身の魂ということです。自分自身の魂がそうなることを分かった状態でそこに生まれてきているのです。カルマとはそのような全てを自身の身体を通じて体験し自身が過去世までで作り上げた癖を手放すためにあります。そのカルマに気付くために両親がいて学校があり友人がいて社会があります。人生の前半は強烈なカルマを打ち砕くためにあるともいえます。
まとめ
鑑定時に感じる一つとして、その方の苦労の多くは親の考えにあるということです。親の期待に応えようとして必死になって頑張るのですがその期待とその方の宿命、性格が合っていないのです。ですが素直でかつ優秀な方は合わなくてもそれを達成できてしまうのでまあまあの年齢になるまでそれに気付きさえしません。そして人生が行き詰ったときにはたして自分は本当に自分に合った生き方をしているのだろうかと悩み始めます。この悩みこそ人生のターニングポイント、本当の意味での人生のスタートになります。人生を親から自分自身に奪い返すタイミングです。人は知らない世界は怖いので親の生き方を踏襲する傾向があります、例えば自営業の親の子供は自営業になり、芸能人の子供は芸能人に、会社員の子供は会社員にと無思考であればそのまま親の真似をするようになっているのです。ですからこれはお互い様といえます。そのまま親の真似をして上手く行くケースは良いのですが今の時代はそうもいきませんし、宿命が大きく外れている場合もあります。なんとなく生きてきてそれが行き詰まり八方塞になってしまったときはある意味チャンスです。小手先ではなく今までの生き方を大きく変えることを考えても良い時期かもしれません。